一応自粛モードで、立ち飲み屋さんで飲むお酒を1杯だけ減らしている坂上ですこんにちは。
弁理士試験に受かった後、色々な祝賀会&交流会に参加したときに聞かれた言葉。
「専門(技術分野のこと)は何?」
弁理士試験って、受験者も合格者も理系が8割文系が2割という感じなので、まぁ工学系のバックグラウンドがあるのが前提みたいになっておりまして。
技術的なバックグラウンドは非常に大事にされている気がします。
私で言うと「化学(もっと細かく言うなら有機合成化学)」なのですが。大学の専攻が有機化学だし、研究開発経験も材料系ではなく液物なので。
高分子などの材料系よりも、医薬系の薬効成分などの分野の方が専門に近いです。
特許翻訳でいうところの「化学・バイオ分野」は、もう少し(いやかなり?)広い気がしています。
特許で花形?の分野といえば、大きく分けて機械分野と電気分野があります。弁理士試験後の登録前研修も「機械分野、電気分野、化学分野」に分かれて学びます。
あくまで私調べなのですが・・・
「これ化学(バイオ)だと思うんですけど、対応できます?」と依頼がある分野って・・・
化学(バイオ)分野=全体−(機械分野+電気分野)
なのではないかと。
元々化学分野は出願件数が少ないので、いきおい「なんでもやさん」になりがちではあります。
化学・バイオ分野とまとめられがちですが、本来はこの2つは全く違う技術分野ですし。というか、私が学生のときはまだバイオ分野といえるものが発達していなかった・・・
技術の発達という観点でみても、だんだん境界分野の研究が増えてきているので、「これどっちの専門の人に頼もうか?」と悩むことは増えている気がします。
例えば、「医薬品の分析装置」などだと、医薬品の分析に重点が置かれていれば化学系、装置のしくみに重点が置かれていれば機械系に偏りますが、どちらにしても両方の知識が必要になります。
そういう仕事を請けているうちに、色々な知識を広く浅く知る人になってきました。研究者のときとは真逆ですね。